三位一体での中小企業DXサポート体制
静岡県西部から中部にかけての各市町や商工会議所・商工会等の経済団体と連携し、さまざまな角度から地域の中小企業の経営を支援している島田掛川信用金庫。金融機関、地方行政、公的支援機関が一体となり地域創生に積極的に取り組んでいく一環として、「地域中小企業DX推進プロジェクト」を2022年7月19日に始動し、中小企業のデジタル化サポート活動を加速させています。
「みらデジ」体験会の様子
2022年9月22日には牧之原市の榛原支店にて、島田掛川信用金庫と牧之原市役所、牧之原市商工会が地域の中小企業に参加を呼びかけ『まきのはら「みらデジ」体験会』を開催いただきました。
中小企業庁の「デジタル化推進サポート事業」である「みらデジ」が、中小企業の経営課題解決のためにどのような支援を行っているのか、その目的を伝えるとともに、「みらデジポータルサイト」の特徴紹介、「みらデジ経営チェック」を実際に使ってのワーク、「みらデジリモート相談」の案内などを盛り込んだ体験会です。
冒頭には「みらデジ経営チェック」の事業者登録を信金の職員と「みらデジ」事務局スタッフが丁寧にサポート。事業者登録を行うことで、経営チェックによる自己診断の結果が「みらデジ」のマイページに記録され、担当する支援機関である島田掛川信用金庫の職員や「みらデジリモート相談」を受ける専門家に共有され、デジタル化や経営の相談を行う場面で基礎情報として活用されるという大きな特徴もレクチャーされました。この仕組みによって、支援機関と「みらデジ」が適確に連携し、伴走支援体制を築いている本事業の特徴についても、ご理解いただけたことでしょう。
「みらデジ」概要説明の後、参加した事業者のみなさんには持参したPCやタブレット、スマートフォンを使って、「みらデジ経営チェック」を行っていただきました。
経営チェックの結果では、同地域の同業種である事業者平均値と自社のデータを比較しながら、今後取り組むべき課題の優先度、デジタルサービスの活用状況、デジタル化に必要な今後のアクションの方向性などが示されます。同地域の同業種である事業者との比較も提示されるので、自社の立ち位置が明確になり、今後の課題解決に向けての指針ともなります。
「みらデジ経営チェック」の結果を確認した後には、事業者の個別の経営課題やデジタル化の悩みについて対応する「みらデジリモート相談」へのアクセスの仕方、「みらデジリモート相談」がこれまでに対応した相談事例などの紹介もありました。ここでは事業者からの相談だけでなく、支援機関からの相談も受け付けているという話題も。支援機関が知識や情報を持っていない分野について事業者から相談があった際には、この「みらデジリモート相談」を活用して、事業者に対してより幅広く的確な情報を提供するための一助とすることも可能です。
今回、島田掛川信用金庫、牧之原市役所、牧之原市商工会の職員の方々も体験会にお越しいただきましたが、「みらデジポータルサイト」や「みらデジ経営チェック」の具体的な内容を改めて認知いただき、事業者だけでなく支援機関にとっても「みらデジ」を有効に活用するためのヒントを提供する機会となりました。